Lesson 01:ガイダンス
このレッスンの目的と位置づけ
Lesson 01ではフォーカス・リーディングを学んでいただく上で知っておいていただきたい基本的なことをご説明しています。
同時に、あなたの現在の読書スピードと理解度を測定して「読書の変化を見るための起点」を確認していただきます。
読書スピード測定
現在のあなたの読書スピードを測定します。
決して急がず、普段通りの読み方(熟読までいかないが、丁寧に読み、理解している読み方)で3分間読み、読めたページ数をカウントしてください。
- 読む本:普段あなたがよく読むタイプの本(未読)
- 読む時間:3分間
- 取り組み方
- 前書きと目次を飛ばして、本文を読んでいきます。
- タイマーを3分にセットし、タイマースタートと同時に読み始めます。
- 読み終わったら読んだページ数を数えます。文字があまりにも少ないページは概算で0.6など小数で加算してください。
- 「読み終えたページ数÷3」で1分当たりのページ数を算出してください。
もし厳密な読書スピードと理解度を測定したい場合は、岩波新書『コミュニケーション力』(斎藤孝著)と自己啓発書『心のブレーキのはずし方』(石井裕之著)の2冊をご準備の上、メールでご連絡ください。
“速読”の考え方と“読書”のとらえ方
フォーカス・リーディングでは、単に「速く読めばいい」とか「速くたくさん読めば知性が高まる」とは考えていません。重要なポイントは「状況・書籍・フォーカスに相応しい読み方を実現する」ことです。
読書のメカニズムと速読の原理
「速読はトレーニングによっては実現できない」というのが、現代科学の一応の結論になっています。
では、フォーカス・リーディングではどのようにして「速さ」を実現しようとしているのか、読書のメカニズムから解説しています。
速読に取り組む前の大前提
映像で解説しているとおり、速読の大きな要素として「スキーマ」があります。スキーマというのは長期記憶であり、読書経験であり、前提となる知識です。
例えば、日本語の本を速読するには、堪能な日本語読解力や日本社会・文化に関するある程度の知識が必要です。マーケティングの本を速読するには、マーケティングに関する前提知識や経験が必要です。
もっと平たくいえば「一読して理解できるものは速読の対象」だし、「一読しても理解できず、じっくり熟読しないと分からないものは速読できないか、速読戦略という発想が必要になる」のです。
そもそも読書が苦手…という場合はどうするか?
小中学生の読書が苦手な子、社会人でも読書に強い苦手意識をお持ちの方であれば、まずはこちらのトレーニングで読書のベース作り(強化)をおこなうことをお勧めします。
初めて学ぶものは速読できない?
前提となる知識が必要ってことになると、初めて学ぶジャンルや資格試験などでは速読は使えないの?って不安になりそうです。
確かに、資格試験の学習や新規ジャンルに関する学習では、闇雲に速く読むとまったく理解できない…という残念な結果が待ち受けています。そこでは「速読技術をどう使うか」という速読戦略と呼ばれる発想が必要になります。
速読の真実
こちらはYouTubeの動画ですが、速読を科学的に考えると1つの結論に行き着くのです。
速読についてもっと知りたい?
本格的に速読トレーニングに取り組む前に、ぜひ科学的な観点から読書や速読の真実について理解してください。
そうすることで、詐欺的な夢と妄想だけをばら撒く速読教室に騙されずに済むはずです。
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