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【Lesson 04】「観の目付」をコントロールする(前編)

目次

Lesson 04:ガイダンス

このレッスンの目的と位置づけ

Lesson 04では「視野のコントロール」力を高め、速読技術をより高いレベルでコントロール出来るようになることを目指します。

トレーニング全体の中の位置づけは以下の部分(濃い赤丸部分)です。

レッスンの概要

ここでは「ページスキャン」トレーニングのもう1つのスタイルとして「俯瞰の視野を保ちつつ、その視野の中で明瞭に行をとらえる(見わたす)」見方(下のイラスト参照)を模索していきます。逆に言えば「行(文字)をとらえつつも、俯瞰の視野(観の目付)を損なわないように見る」ような見方を模索するということでもあります。
この見方はLesson 03のページスキャンでも基本的なレベルは身につけられます。ですので、それほど高いレベルの書籍できるだけ高速に処理したい!ということでなければ(小中学生を含む)var.1(バリエーション1)だけで終わらせて問題ありません。

寺田

「高いレベルの書籍」とは、今、自分が気楽に読める本のレベルを超えた、難しい本、文字が多い本と考えてください。(「気楽に読めない本」という言い方も可能ですね!)

なお、このトレーニングはvar.1(バリエーション1)、2、3という3段階で進めていきます。上述のとおり、高いレベルを求めない場合はvar.1だけに取り組んでください。(var.2, 3はLesson 05で取り組みますが、それをパスして問題ありません。)

寺田

小中学生を対象としたクラスや、2日間集中講座ではvar.1しかトレーニングをおこないません!

「観の目付」コントロールのためのトレーニング var.1

Lesson 02で使った「イメージ視点コントロール(文字)」のフォームを使います。(教材に「ページスキャンII(行フォーカス var.1)」という名称が添えられています。)

しかし、トレーニングのテーマも目の使い方もまったく違います。絶対に「イメージ視点コントロール」の延長で文字を見ようとせず、あくまでLesson 03のページスキャンの視野の使い方、文字のとらえ方が基本となることに注意してください。

Lesson 04:行フォーカストレーニング

その1

眼の動きのイメージをつかもう!

こちらはレッスンの時に受講者にお見せした眼の動きの実演です。

こちらの動画はYouTubeに公開している眼の動きの解説です。

寺田

BGMがうるさいのでご注意ください。

その2

眼のコントロールから「りきみ」をとっていく練習です。

目指すレベル(ゴール)

寺田

var.2&3(新書)はLesson05でおこないますので、高いレベルが必要ない方はLesson 04が終わったら06に進んでください。

スピードチェック

十分にトレーニングができており、視野を使いこなせていると実感できたら、スピードチェックをおこないレポートを提出してください。
記録用冊子P.4の最下段部分に記録します。

スピードチェックへの取り組み方

  • 1分間のタイマーを用意します(キッチンタイマーを使ってください)。
  • ページスキャンII・var.1のフォームを使い、広い視野で1行1行見ていき、1分でちょうど90行、120行を見ていけるようにコントロールしましょう。
  • 連続5回、取り組みます。毎回、自分の視野や文字(行)の見え方をモニタリングし、1回ごとに視野の使い方がうまくなるように心がけてください。
  • まず90行を目標におこないます。1回ごとに行数を記録し、5回目は自分の眼の動きをスマホなどで動画撮影してください。
  • 続いて、120行を目標に同じようにおこないます。
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この記事を書いた人

1970年、福岡生まれ。名古屋大学法学部卒業。元福岡県立高校教諭(公民科+小論文)。
現在は九州大学・大学院(博士課程)に在籍し学習ストラテジー、読書ストラテジーを研究。
2001年に教職を辞し独立。教師時代から研究を続けていた高速学習と速読のメソッドを完成させ、その指導にあたる。速読と学習法を学ぶ3-4日間集中講座は98%の高い修得率と高い学習効果が話題を呼び、多くのビジネス書ベストセラー作家や経営者、MBA学生が通う人気ぶり。
 
そのメソッドを公開した書籍『フォーカス・リーディング』は10万部のベストセラー書。その他に読書や学習にまつわる様々な業務に携わった経歴を持つ。
・ベネッセ中学2年生コースの特集記事の指導・監修(2008年)
・西南学院大学での読書力養成講座(通年講座、2014年度から)
・司法書士スクールの高速学習指導(2015年度)
・学習塾経営者への学習法指導、経営指導

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