[ビジネス速読MM]2015.06.02号

こんにちは。フォーカス・リーディングの寺田です。
 
最初にご案内を。
 
今月からスタートする「熟読&速読&出力」の3つを
オンラインで学ぶ【ビジネス読書道場】ですが、
第1木曜日と第2 or 3木曜日の2回を基本として
音声もしくは動画でお届けして参ります。
 
最初の課題図書は『アイデアのつくり方』です。
>>http://bit.ly/Producing-Ideas

この本を丁寧に読み解きながら、
 
・全体像を的確に読み取り、それを人に伝わるように出力する。
・本を読んで「わからない」場合、その原因と対策は?
 
という2つのテーマで語ってまいります。
 
ご参加の方はぜひ課題図書を読み、ワークをやって、
積極的にご提出ください!
 
なお、月の途中に参加しても第一週目のものから
視聴して頂けますのでご安心ください。
 
今週中のお申し込みまでは、3日間集中講座の内容を
オンラインで受講できる動画講座もご利用いただけます。
 
>>http://bit.ly/2015-Biz-Dojo
 
 
 
さて、今日は読書から離れて「情報の読み方」について。
 
ここ2ヶ月くらいでしょうか、ラッスンゴレライに関する
デマ騒動がじわーっと世間に広がっていることをご存知でしょうか?
 
⇒もしご存知なければ「ラッスンゴレライ デマ」で検索!
 
 
ラッスンゴレライのデマがこじつけの単なる偶然なのか、
本当に意図したものなのか、私には分かりません。
 
それが分かったところで、どうということはありませんので、
それ以上の興味もありません。
 
ただ、一連の騒動(というほどでもないのですが…)を見ていると、
まさに私たちの「情報の受け止め方」の問題を象徴しているなぁと
思うわけです。
 
どういうことかといいますと、
 
私たちが見ている情報というのは、
二層構造の「上」の部分なんですね。
 
本にせよ、新聞にせよ、ネットの情報にせよ、
目の前で読んでいる情報は「上」の部分。
 
これを「図」の情報と呼びます。
 
 
この情報に描(書)かれていないニュアンスを
付け加えてしまう情報があるんですね。
 
それが「地」の情報です。
 
たとえば、同じ色のネクタイでも、
着ているシャツの色によって、派手に浮いて見えたり、
逆に沈んで見えたりします。
 
この場合、シャツが「地」で、ネクタイが「図」。
 
同じ本でも、読んだ時の気分や問題意識によって、
いい!と思える箇所が変わってきます。
昔読んで「いい!」と思った本が、
時が経って読み直したら「…」となったり。
 
この場合、自分の意識の状態が「地」で、本が「図」。
 
地というのは「地模様」と言った方がしっくりくるかも知れません。
 
「文脈」と呼ぶこともありますよね。
 
 
 
そして、この「地模様」には、
「その情報の発信者の文脈」と「読み手の文脈」が
折り重なっています。
 
著者の一連の著作を読んでいる人は、
同じ本を読んでも、深い読み方ができますよね?
 
それは「地模様」の中に浮かび上がる「図」を読んでいるんです。
 
地模様次第で、図のニュアンスが変わってくるわけです。
 
 
 
名著『7つの習慣』でも、
若い女性にも老婆にも見える「だまし絵」を使って、
私たちの物の見方を固定的にしてしまう上京を
「パラダイム」というキーワードで語っています。
 
具体的には↓この絵のどちらか一方だけを学生に見せておいて…

 ☆若い女性と老婆⇒http://bit.ly/lady-young-or-old-jpeg
 
こちらの絵を全員に見せるわけです。
 
 ☆若い女性?老婆?⇒http://bit.ly/WeeklyDiamond20061202
 (絵は週刊ダイアモンド、2006年12月02日号の表紙)
 
すると、最初に老婆の絵を見せられていた学生には
老婆にしか見えず、その逆もまた…というわけです。
 
 
そういえば、心のピュアさが判定できるだまし絵なんてのも
ありましたっけ。(笑)
 
小学生のけがれていない子供と、
けがれた(笑)おじさんとで見える絵がまったく変わる…。
 
 ⇒知らない方は「だまし絵 いるか」で検索!
 
 
ラッスンゴレライのネタについての噂もそう。
 
「なんであんなおもしろくない
 リズムだけのやつが売れてるんだろ…」
 
と、ネガティブにとらえていた人と、
 
「ラッスンゴレライ、超ノリノリでいい!」
 
と、ポジティブにとらえていた人とでは、
同じデマ情報と接したときに、全く違う印象を持ってしまいます。
 
もちろん、これ以外にも日常にどういう情報と
接していたかでニュアンスがまったく変わったはず。
 
 
これは「星空を見上げたときに、どんな絵が見えるか」という
星座の見え方とも似ています。
 
・北野武さんがラッスンゴレライの2人を全否定していた。
・他にも大物芸人から毛嫌いされている。
・はまねやんのTwitterで「日本嫌い」の発言をしていて、
 騒動後にアカウントごと削除された。
 
一度「星座が見える」ような文脈に身を置いてしまうと、
そんな「ふーん、そうなんだ」としか思えない情報が、
星座の絵の精度を上げる情報になってしまうのです。
 
そして、この自分の中に織り上げられた文脈(地模様)というのは、
意識的に外す努力をしないと(してもなお)、
それに「とらわれないで図を、あるがままに見る」のは
とても難しいのです。
 
『7つの習慣』の言葉を引けば
 

 私たちは世界をあるがままに見ているのではなく、
 私たちのあるがままの世界を見ているのであり、
 条件づけされた状態で世界を見ているのである。

 
というわけなのです。
 
 
ちなみに、ラッスンゴレライのデマネタは、
うちの息子が通う小学校でも話題になったそうです。
 
その前に「ネットの情報の楽しみ方」ということで
息子にこんなレクチャーをしたことがありました。
 
「へーって楽しむ分にはいいけど、
 そういうネットのネタは、友だちには絶対に話したらだめ。
 
 絶対的な確信が持てない情報を安易にしゃべると
 それが間違いだったとき、信頼を損なうし、
 デマを拡散したことになるからね。」
 
そんなわけで、息子は
 
「お父さんの言ったように、それって単なる噂だよねって流した」
 
そうです。
 
 
私たちはどんな情報に対しても、
正しい判断を下せるとは限りません。
 
というより、正しい判断を下せないことの方が
断然多い。
 
だから、まずは
 
「自分のこの判断の根拠は何だろう?」
 
「自分のこの判断に影響を与えた地模様(文脈)は何だろう?」
 
と冷静に考えることが必要です。
 
『成功の掟』という本の中に出てくる言葉ですが、
 
「想像力と論理が対立している場合、
 必ずといっていいほど想像力の方が価値をおさめる。」
 
そういうものだということも頭に置いておきましょう。
 
判断の根拠が信頼できて、「限りなく信頼できる」と
思えるまで検証する癖をつけたいものですね。
 
 
 
そして、もしそれが「限りなく確か」と言い切れなければ、
ネットなど「公の場」で発信してしまわないこと。
 
#ゴシップや妄想を楽しんでも、別にいいと思うんです。
 煽られ、だまされないリテラシーだけ手に入れましょう!
 
 
ということで、ラッスンゴレライの話をきっかけに
 
「情報の地と図」とう話をとりとめなく書いてみました。
 
情報リテラシー向上の参考にしていただければ幸いです!
 
 
関連するブログ記事も、よかったらどうぞ。
 
☆『残念なツブヤキをまき散らさないための5つの防御策』
https://www.focusreading.jp/yomoyama/23
 
☆『王様は裸かも知れない?…自問力を磨く3つの読書習慣』
https://www.focusreading.jp/dojo/44
 
 
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      ナビゲーター     寺 田  昌 嗣      
      〔 https://www.focusreading.jp/profile

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