集中レッスン途中経過報告

 以下に、総計177名分のデータの集計結果と、そこから見えてくることを公開します。

 2005年3月に、初めて4日間集中レッスンを、同年5月に2.5日(3日)間集中レッスンをおこなってから1年以上が経ち、受講人数も170名を越えました。(それまでは教室における定期的なレッスン、6日間集中レッスン、オンライン個別指導のみをおこなっていました。)
 
 これまでのデータもすべて公開してきましたが(※)、ここらで中間総括的なものを公開したいと思います。受講をお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。
 
○レッスンのシステムについて
 
 当初は単純に「2.5 or 3日間のみのレッスン+事後のフォロー」という形でおこなっていました。そして、「1700文字/分に到達しなかった場合、全額返金(ただし事後のサポートなし)」という返金保証をしていました。
 
 しかし、半年間おこなってみて、全額返金を希望した方(つまり事後のサポートを不要とした方)は皆無で、むしろ「返金よりも、事前・事後のサポートの充実を!」という声をいただきました。そのため、この返金システムは2005年秋のレッスンで中止し、それに代わり「事前のサポート」を充実させることにしました。
 
 その結果、現在では
 
[1] レッスン前、約1週間のメールサポート
※もちろん、事前にトレーニングをしてアドバイス依頼をしていただくことは、何ら問題ありませんし、そのような取り組みをなさった方は、間違いなく高い成果を上げていらっしゃいます。
 
[2] 2.5~3日間のレッスン+宿題1時間
※宿題を出しても「やってきませんでした」という方が多数おられたため、2006年7月から量を増やし「これをやってこないなら、修得をあきらめましょう」というような(そこまでは言ってませんが…)厳しい要求をしたところ、最終結果が非常に高いものになりました。
 
[3] メールによる全員への個別のアドバイス
※一律の2週間の課題があるのですが、トレーニングの状況と成果、感想を踏まえて、個別に1~2週間のトレーニングメニューを提案する場合もあります。
 
[4] 1週間のメールによる復習レクチャーと励まし(?)
※レッスンの時に話した内容を、少しずつメールでお送りし、復習してもらっています。
 
[5] 2週間のメンバーフォーラムによるサポート
※課題に取り組んでみての感想・レポートを提出してもらい、それに対して一人一人にアドバイスを差し上げています。
 
という形になっています。
 
○生データ

 そういうわけで、回を追う毎にレッスンのシステムも進化していますし、指導法も徐々に改善されています。「改善」というのは、「悩む人が少なくなった」あるいは「底上げされた」ということであって、劇的に伸びる人が出てきたというようなことはありません。

>受講者数 177名

 男性:130名
 女性: 47名

 10代: 3名
 20代:58名
 30代:65名
 40代:41名
 50代: 9名
 60代: 1名
 
>読書スピードの変化および最終結果

 グラフの水色がレッスンの初めに測定したスピード、オレンジ色がレッスン最後に測定したスピードです。これをご覧いただいたら分かるとおり、最初のスピードと最終結果にはあまり相関性がみられません。(水色のグラフが極端に落ち込んでいる部分は「測定していない」または「記入漏れ」です。)

・グラフ註
 
A:3日間で「速読」という状態に到達できなかった人たち

 問題は様々ですが、共通している特徴は次の2つのうちいずれかです。
 
・某教室に通い、いい加減な指導を受けており悪い癖を付けてしまっていた人
・「これまでの読書」にこだわるあまり、「読書をシフトする」ことに対して抵抗を感じ、速読を受け入れられなかった人(ほとんどの方が、レッスン中に「これまでの読書を変えるのは難しい」と言葉に出していらっしゃいました。)
 
B:目標の1700文字/分には到達していないものの問題のない人たち

 何が問題ないかと言うと、測定の時に難しい本を読んでいたり、「理解度B(質を高く)」という意識が強すぎてスピードを落としてしまった方が多いということです。
 ただし、個別にスピード、眼のトレーニングの成果、本読みバリエーションのデータなどを総合的に判断して、「スピードをワンランク上げる」ための取り組みをする必要があることはいうまでもありません。
 
C:ビジネス速読術講座では想定していないレベルに到達した人たち

 この群の人たちが達成したレベルは、想定の範囲外です。このレベルに到達する人たちにも共通した特徴があります。

・「年間100冊以上本を読む」という豊富な読書経験を持っている。
・もともと拾い読み、スキャニング・スキミングなどの情報処理型の速読技法をおこなっており、眼のトレーニングによってそれが加速され、質が高まった。
※他教室に通っていたという方はあまりおられません。(まぁ多教室に通っていたという人は「挫折したから、こちらに来ました」ということですからね。(^^; )

 このどちらかである場合が多いですね。

・世代別の成果
 
10代平均:1816文字/分( 3名)
20代平均:2055文字/分(56名)
30代平均:2083文字/分(60名)
40代平均:2092文字/分(42名)
50代平均:2033文字/分(12名)
60代平均:1800文字/分( 1名)

 10代の方の平均が低いのは1人、ほとんど成果が上がらなかった方がおられたためです。(母数が少ないため「平均」としては不十分なデータになっています。)つまり、世代・年代による成果の違いはあまりないということです。
 ちなみに、高い成果を上げている方(2400文字/分を越える方)は30~40代が多いです。これは読書量の差によるものだと考えています。事実、年間の読書数が100冊を越える方は最終的なスピードが2400文字/分を越える場合が多いです。

※性別による成果の違いはまったくありませんので、省略します。
 
>理解度の変化

理解度A~B+(※1):訓練前: 3人 -> 訓練後: 3名
理解度B~B-(※2):訓練前:86人 -> 訓練後:146名
理解度C___(※3):訓練前:60人 -> 訓練後: 26名
理解度D以下_(※4):訓練前:20人 -> 訓練後: 2名

※1:精読~「ちゃんと読む」以上の理解
※2:「ちゃんと読む」~「そこそこしっかり」
※3:「やや軽めだが、問題ない理解」
※4:軽い理解~やや雑な理解

 たいていの方が「レッスン以前より質が高くなった」と回答してくださっています。
 ただ「B-」という回答も多かったのですが「Cというほど軽くないが、戻ったり立ち止まったりせずにスムーズに読み進めるため、Bと言い切れない」ということだと理解してください。

 通常の読書であれば、かならず立ち止まったり、戻ったりします。また、部分によってスピードも変わります。同じ文字数でも、中に含まれる情報量には差がありますからね。
 訓練(測定)ではスムーズに読むことを求めていますので、やや「ちゃんと」という基準より低いと感じてしまうわけです。これについては、レッスン後の実践トレーニングで実践力を高め、メリハリのある読書を創り上げていただくようにしています。
 言ってみれば、車の免許をとりたてで、ブレーキとアクセルのどちらも踏み込めないような状態だと考えていただければいいかと思います。慣れるに従って、メリハリのある、周囲に気を配りながらのドライブができるようになるものですよね。

※なお、個別のレッスンについてのデータはこちらからご覧ください。
 >>レッスンレポート
 
 今後のレッスンでは、できるだけ「事前」の取り組みを奨励して、問題や悩みを抱えた方の困難を取り除いて、3日間がいっそう充実したものになるようにしたいと思っています。そのためには、事前のアンケートを義務化するなどの方法が必要かな?と思っています。
 
 以上、参考にしてください。
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