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【Lesson 03】速読修得の「核心」を鍛える

目次

Lesson 03:ガイダンス

ここで使用する教材
  1. 文字の密度が低めの自己啓発書(文字数がそこそこでも、既読の本や、自分にとって非常に馴染みの深いジャンルの本であれば大丈夫かも知れません)
    例:中谷彰宏氏や千田琢哉氏の書籍

このレッスンの目的と位置づけ

Lesson 03では、速読修得(読書の柔軟性スキルの修得)の鍵を握る「入力レベルのコントロール」をマスターします。この「入力レベルのコントロール」は「スキャンの視野のコントロール」と「内声化のコントロール(抑制)」という2つの要素からなっています。
このパートを十分にこなし、下のチェックリストの「Level 5」をクリアできてから次(Lesson 06)に進んでください(下のリスト参照)。なお、Lesson 04-05はこのレッスンと並行して取り組んで問題ありません。

入力レベルコントロールの到達レベル

  1. ペースによって意味の伝わり方に変化が生じることが感じられる。
  2. 行末が「。」で終わる行が大半を占める書籍(中谷彰宏氏の書籍を想定)で「感じる」「分かる」のレベルの違いが(なんとなく)分かる。
  3. ②と同じレベルの本を6秒/pペースで,「落ち着いて読めている」実感がある。
  4. 行末が「。」で終わる行が5割程度の書籍(千田琢哉氏の書籍を想定)で「感じる」「分かる」のレベルの違いが分かる。
  5. ④と同じレベルの本を7〜8秒/pペースで,「落ち着いて読めている」実感がある。
  6. 簡単な自己啓発書(石井裕之著『心のブレーキのはずし方』程度)で「感じる」「分かる」「読む」のレベルがコントロールできる。
  7. 文字が多めのビジネス書読みやすい新書で「感じる」「分かる」「読む」のレベルがコントロールできる。

トレーニング

準備:イメージトレーニング

ここから心の鎮まりが非常に重要になるトレーニングに入っていきますので、心身の準備のために「イメージトレーニング」と呼ばれるトレーニングにとり組んでいただきます。
Lesson 04, 05などのトレーニングに取り組む前におこなっていただくのも非常に効果的です。

寺田

映像の最後に「では一点集中トレーニングにいきましょう」と声をかけていますが、もちろん、この映像でトレーニングをなさっているあなたは、自分がこれからやろうと思っているトレーニングに取り組んでください!

視野の広がりの体感

視野をコントロールする前提として「自分の視野がどういう広がり方をしているか認識している」ことが必要になります。それを体感するためのトレーニングです。
ここで1度おこなって、視野の広がりが認識できたら終了です。認識できなければ、何度か繰り返して取り組み、場合によっては指導者に相談してください。

ここで使用する教材
  • 文字の密度が高めの新書(ビジネス書などでも代用可能)
    例:岩波新書
  • 新書に限らず文字の密度が高めの本を使ってください。読むためのトレーニングではなく、視野の広がりをコントロールする練習の第一歩としておこないます。(カラー資料のLesson 02のページにはこちらのトレーニングは入っていません。)

内声化抑制トレーニング(その1)

入力レベルコントロールの第1段階として「内声化抑制」に取り組みましょう。
内声化抑制トレーニングは2パートに分かれています。その第1段階です。

ここで使用する教材
  1. 文字の密度が低めの自己啓発書(文字数がそこそこでも、既読の本であれば大丈夫)
    例:中谷彰宏氏や千田琢哉氏の書籍

取り組む手順

トレーニング実況

内声化抑制トレーニング(その1)
寺田

ちなみに、記録用冊子の「内声化抑制」トレーニングの「1回目」の枠(下画像参照)の部分を丁寧にやっている、というイメージです。

記録用冊子は「○・△・×」という記録形式になっています。

○:文字を黙読(音にして読み上げる作業)しなくても理解できる手応えがある。
△:音に頼らない感覚はあるものの、文字を読み上げている実感は変わらない。
×:ただ数字を数えたり、そーかそーかと唱えただけで、文章の意味は伝わって来ていない

この映像のトレーニングでが十分に納得して「○」が着けられると思ったら、次のページスキャントレーニングに進みましょう。もし何度やってもうまくいかない…という場合は、下の「それでもうまくいかない?」に進んでください。

ページスキャントレーニング

内声化抑制トレーニングで得られるスピードは、およそ50%アップ程度ということが心理学研究で示されています。
そこで、この内声化抑制の技術と、鎮まりをベースにしたスキャンの視野(視野を絞り込まずに行をとらえる見方)とを組み合わせて、さらなるスピードアップを図ります。

トレーニング解説

トレーニング実況(1)

内声化抑制トレーニング

「内声化抑制」のパーツ2です。記録用冊子に記入しながら取り組んでください。
レポートを提出する場合は、記録用冊子の「内声化抑制トレーニング」の3セット分を写真に撮り、手応えや悩みなどとセットでアップロードしてください。

取り組む手順

トレーニング実況

ページスキャントレーニング(その2)

入力レベルコントロールの感覚をつかむために、ページスキャントレーニングと内声化抑制トレーニングを交互におこなうことをお勧めします。

トレーニング実況(2)

それでもうまくいかない?

もし、何度やっても上手く行かない…内声化してしまうし、スピードが上がらない…という場合は、こちらのトレーニングにとり組んでみてください。
同じ箇所をひたすら何度も読み、内声化抑制やページスキャンで得られた感覚を少しずつ反映していこうというものです。

取り組み方

  1. 中谷さんの本や千田さんの本などを用意し、1トピック(3ページ前後)を読んでいきます。
  2. まず、ストップウォッチで時間を計りながら丁寧に黙読してください。立ち止まったり戻ったりしても問題ありません。「十分に理解できた」と思える読み方をします。(かかった時間;秒を記録してください。)
  3. 同じ箇所を再読します。1度読んだ内容だから…ということで、力を抜いてリラックスして読んでください。少しずつ力を抜いて視野を緩めたり、息をゆっくり長く吐いたりして「入力レベルを下げる」感覚を探りましょう。
    先ほどと同じ範囲を読み終えたら、かかった時間を確認します。
  4. 同じ箇所を何度も読み重ねます。一回毎に鎮まりを深め、視野を緩め、内声を薄くしていくよう心がけましょう。
    1ページあたり8秒未満で読めたら、その範囲は終了です。
  5. 今、得られたばかりの「8秒ほどでゆったり落ち着いて読む」感覚を再現するつもりで、新しい箇所を読みます。(引き続き、毎回計時します。)
  6. 最終的に初見の箇所を1回目から8秒以内で読めるようになったらクリアです!
  7. 本のレベルを少し上げて取り組みましょう。
寺田

同じページを20回以上読んで1ページ8秒の感覚がつかめた!という方がおられました。その方は、その後、約10日ほどで1ページ6秒の感覚をつかむことができ、最終的にはビジネス書を1ページ9秒で普通に読めるようになりました。

レポートの提出

インテリジェンス・ジムVIP会員/読書会会員の方は以下のフォームからアドバイスを依頼することができます。

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この記事を書いた人

1970年、福岡生まれ。名古屋大学法学部卒業。元福岡県立高校教諭(公民科+小論文)。
現在は九州大学・大学院(博士課程)に在籍し学習ストラテジー、読書ストラテジーを研究。
2001年に教職を辞し独立。教師時代から研究を続けていた高速学習と速読のメソッドを完成させ、その指導にあたる。速読と学習法を学ぶ3-4日間集中講座は98%の高い修得率と高い学習効果が話題を呼び、多くのビジネス書ベストセラー作家や経営者、MBA学生が通う人気ぶり。
 
そのメソッドを公開した書籍『フォーカス・リーディング』は10万部のベストセラー書。その他に読書や学習にまつわる様々な業務に携わった経歴を持つ。
・ベネッセ中学2年生コースの特集記事の指導・監修(2008年)
・西南学院大学での読書力養成講座(通年講座、2014年度から)
・司法書士スクールの高速学習指導(2015年度)
・学習塾経営者への学習法指導、経営指導

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