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基本理論
イメージトレーニング
このトレーニングは、3日間講座では2日目の朝一番におこないます。
しかし、鎮まりを深めるトレーニングとして非常に重要ですので、オンデマンド講座では冒頭に持って来ています。
1週間に一度はこのトレーニングに取り組むようにしてみてください。速読モードが作りやすくなるはずです。
基本3種トレーニング
フォーカス・リーディングを使いこなすための「鎮まり(弛緩集中状態・速読モード)」作りと「観の目付の視野」を実現する練習と、「視野のイメージに導かれた滑らかな移動」のコントロールの練習としておこないます。
- 俯瞰の視野を保った状態で一点を観ること、その「視点」をイメージに導かれる形で移動させることが体験できた。
- 姿勢と呼吸を整えることで、心身の「鎮まり」を体感できた。
- 瞑想には認知機能や集中力を高める効果があるとされています。
Slagter, H. A., Lutz, A., Greischar, L. L., Francis, A. D., Nieuwenhuis, S., Davis, J. M., & Davidson, R. J. (2007). Mental training affects distribution of limited brain resources. PLoS biology, 5(6), e138. - 瞑想によって連続的・瞬間的に入力される情報への処理にムラがなくなるとされています。
Slagter, H. A., Lutz, A., Greischar, L. L., Nieuwenhuis, S., & Davidson, R. J. (2009). Theta phase synchrony and conscious target perception: impact of intensive mental training. Journal of cognitive neuroscience, 21(8), 1536-1549.
入力レベルコントロール
- フォーカス・リーディングの中でも「速読技術」を実現するために非常に重要なトレーニングのパートです。
- ①ページスキャントレーニング(視覚のチューニング練習+入力レベルコントロールトレーニング)
②内声化抑制トレーニング
…という2種類のトレーニングからなっています。
ページスキャントレーニング(新書を使って)
新書に限らず文字の密度が高めの本を使っておこないます。読むためのトレーニングではなく、視野の広がりをコントロールする練習の第一歩としておこないます。
- ペースが速くなってもリラックスして文字(ページ)を眺めることができた。
- ペースがゆっくりになった時でも、視野が狭くならず、広い視野を保ちながら右から左へのスキャンをおこなえた。
- 書籍を逆さまにした時に文字がすっきりと見渡せる実感が得られた。
- 書籍を元に戻した時にも、③で得られた視野に近い状態で文字を見る感覚がつかめた。
- 観の目付の見方は情報への反応速度が上がるとされています。
石垣尚男. (2015)スポーツ選手なら知っておきたい「眼」のこと, 大修館書店 - 書籍をスキャンする見方によって書籍を読むスピードが高まること、そのトレーニングとして1行ずつスキャンするスピードを徐々に上げていく方法が効果的であるとされています。
Braam, L. S., & Berger, A. (1968). Effectiveness of four methods of increasing reading rate, comprehension, and flexibility. Journal of Reading, 11(5), 346-352.
ページスキャントレーニング(文字が少なめの本を使用)
先ほどの視野のコントロール練習のものと違い、俯瞰する視野で文字を受け止め、どう意味を受け取っていくかというトレーニングです。次の「内声化抑制トレーニング」と交互にやると効果的です。
ペースが上がったり下がったりしますので、俯瞰の視野のまま文字を受け止め、どのくらいの濃さで意味が伝わってくるかモニタリングし続けてください。(目標は動画の下にある通りです。)
- 使用した書籍で【感じるレベル】「意味は伝わらないが、探したい言葉を探せる、あるいは読むべきか、流していいかなどをある程度判断できる状態」を体感できた。;目標0.5-2秒/ページ
- 使用した書籍で【分かるレベル】「書かれている内容を、ある程度(大意や粗筋レベルで)つかみながら読み流していける状態」を体感できた。;目標3-5秒/ページ
- 使用した書籍で【読めるレベル】「視野を狭めず、俯瞰の視野を保ちながら、いつもの読書に近いレベルで意味が伝わってくる状態」を体感できた。(記憶には残っていなくて問題ない);目標6-9秒/ページ
- 1行の文字数が30文字前後以下のものが読速度が向上しやすく、行末が文節の途中で分断されないことで認知処理がスムーズにおこなわれるとされています。
小林潤平. (2020). レイアウトデザインによる効率的な読みの支援. 日本画像学会誌, 59(2), 219-227.
入力レベルコントロールのゴール
入力レベルコントロールトレーニングは「自分が読みたいと思う本(初見・未読)を使って、以下の基準をクリア」できたら終了となります。
- 見開き3秒程度で【感じる】レベル;一度読んだ本であれば、内容のざっくりとした確認ができる。初見の本であっても、探したいトピックをパラパラめくりながら探し出せる。
- 1ページ3-5秒程度で【分かる】レベル;一度読んだ本であれば、およその内容を再確認しながら追っていける。初見の本であっても、ざっくりとした流れをつかめる。
- 1ページ6-9秒程度で【読める(読む)】レベル;初見の本でやや平易なものは、6-8秒程度で十分に理解できる。少し文字の密度が上がったり、内容が濃くなったりした場合は、9-12秒で落ち着いて読み進められる。
内声化抑制トレーニング
- 内声化抑制トレーニングはページスキャントレーニング(入力レベルコントロール)と交互にやると効果的です。
- 動画を2本並べていますが、連続で2回やる必要はありません。入力レベルコントロール(ページスキャン)トレーニングと交互におこなうのが理想的です。
- 数を数えながらでも、意識のどこかで文章の意味が伝わってくる感覚が得られた。
- 最後の「読むレベル再現」の2分間で、1ページ6-8秒(2分で15-20ページ)に到達できた。(理解度80%程度以上を保って)
- 同じく最後の2分間で、鎮まりの中で、ゆったりと(ゆっくりと)丁寧に読んでいる実感があった。(急いで読んでいる実感、読み飛ばし・拾い読みの実感はNG。)
- 内声化を抑えるために数字を数えながら読むことは、読書スピードを向上させる効果があるとされています。
森田愛子, & 小澤郁美. (2016). 視野と内声化のトレーニングが読み速度に与える影響. 日本教育工学会論文誌, 39(Suppl), 45-48. - 内声化を抑えることは複雑な文章の理解を落とすものの、平易な内容であれば読速度の向上効果が認められることが、速読トレーニングの効果を否定的に結論づけた論文でも認められています。
Rayner, K., Schotter, E. R., Masson, M. E., Potter, M. C., & Treiman, R. (2016). So much to read, so little time: How do we read, and can speed reading help?. Psychological Science in the Public Interest, 17(1), 4-34.
トップダウン型読書のトレーニング
- 内声化抑制トレーニングと入力レベルコントロールトレーニングの成果を統合して、読書として使いうる技術に仕上げていくためのトレーニングです。ある程度、上記2つのトレーニングで手応えを感じてからおこなってください。
- トップダウン処理の効果を実感していただくためにYouTubeに公開している動画を…(BGMがうるさいのでご注意を)。
いつかちゃんとしたものに差し替えます…
- 5回繰り返し読みでは、毎回の課題に応じて視野や入力レベルの状態を上手にコントロールできた。
- 5回繰り返し読みの最後の1分の読書で、理解度を十分に保ちながら、10ページ前後(1ページ6秒前後)のペースが実現できた。
- 内声化抑制トレーニングに、5回繰り返し読みで得られた成果をうまく統合して、より意味が強く(濃く)入ってくる実感が得られた。
- 通常の読解過程ではトップダウン処理とボトムアップ処理が交互におこなわれると考えられますが、説明的文章では、見出し等を先行オーガナイザーとしてトップダウン処理に効果的に活用することで、読書における認知負荷が下がり、読むのが楽になると考えられます。
Dambacher, M. (2010). Bottom-up and top-down processes in reading: Influences of frequency and predictability on event-related potentials and eye movements (Vol. 1). Universitätsverlag Potsdam.
この後は…
このページで紹介するトレーニングが十分にできれば、簡単な本であれば十分に速読可能になります。
しかし、文字が多めの本や難しめの本を読もうとすると、どうしても入力レベルコントロール、視野のコントロールが崩れがちになります。そこで、集中力を研ぎ澄ませ、鎮まりの中の鋭い集中力を養うためのトレーニング(スムーズ追跡トレーニング)をおこなう必要があります。
さらに、読書をより効果的なものにするためのスキミングトレーニング、読書ストラテジー活用演習、記憶に残すための読書演習などをおこなう必要があります。
YouTubeでも速読&学習ノウハウ公開中

コメント
コメント一覧 (6件)
行頭、行末について。
これはハッキリ文字として認識できるレベルですか?
それとも、なんか文字があるな~程度で良いのでしょうか?
(文字として認識できてないレベル)
スキャンの際の視野でとらえる場合、行頭と行末はもやっとして、「まぁ見えてるのかな…」という感じになります。
スキャンの視野の移動を模式的に「刷毛で塗りつぶすイメージ」で示しておりますが、薄いピンク色の部分は「なんとなく見えている」ことを示しています。
ただし、ペースが6秒/pよりゆっくりになって、行をなぞる動きができてきたら、かなり行末も視野の中心部で捉える状態になりますね。(完全に「読む」レベル状態です。)
「ページスキャントレーニング」や「5回繰り返し読みトレーニング」をするときは、各ページの文章が、行頭から文末までのすべてが視野に入るよう常に心がけた方が良いのでしょうか?
1ページあたりの秒数が短くなったときに、行頭・文末まで確実に視野に入れようとするとどうしても時間が間に合わず、各文の真ん中あたりを中心に視野を流していくのが精一杯となってしまいます。
行頭から行末まで「完全に見えている実感」を手に入れようとすると、かえってストレスがかかり視野が狭くなります。
なので、映像でも解説しているとおり「見えているか、見えていないかちょっと微妙」な状態で問題ないと理解してください。
そしてペースが上がったり下がったりしますが、大事なことは「そのペースにあった見方を模索する」ことですよ。
今の自分の見え方を前提にして「これ以上無理」と考えてしまうと、結局、今の状態を越えていくことができません。
気楽にペースに合わせて取り組みつつ、その時にどういう意識・どういう本の保持の仕方だったら、もっと楽に精細に見えるだろう、意味が伝わってくるだろうと試行錯誤してみてください。
71歳になりました。速読を身につけることは可能でしょうか?
可能なら研修に参加したいと思います。
福岡の講座の開講時期を教えてください。
初めまして。
速読を身につけられるかどうかは、年齢よりも「新しいことを受け容れられるか」とか「速読をマスターすることで、自分の人生がもっと楽しく、豊かになる」と確信しているかということに関わるかな…というのが正直な答えです。
この1年で70代後半の方が数名受講なさいましたが、結果は様々でした。
お一人は1ページ6秒ほどで読めるようになり、「これまで月に1, 2冊しか読めなかったのに、今は毎日1冊読んでいます」と、受講後にメールをくださいました。
お一人は「速く読めるのは分かるが、自分はゆっくり読まないと納得できない」と、結局、速読を拒否なさいました。
こういう両極端がありますので、後は「速読」に何を期待して、どう読書を楽しむかということが問題ではないでしょうか。
福岡講座は今年は7/4-6(月火水)の3日間講座が博多シティのセミナールームで開催されます。その次は来年になる見込みです。
以上、ご検討ください。追加のご質問があれば、遠慮なくどうぞ。