フォーカス・リーディングのトレーニングに取り組んでいる方が一番苦しむのが「入力レベルコントロール」です。
そして、これこそがフォーカス・リーディングの核心であり、速読技術そのものと言っていい部分。
フォーカス・リーディングは次の3つの要素で構成されています。
- 速読モード(瞑想状態・弛緩集中状態)
- 観の目付(周辺視の活用)
- 内声化の抑制(入力レベルコントロール)
この3つで「速読」の基盤を作り、この速読を効果的に使いこなすために「フォーカスコントロール」の技術としてスキミングを学んでいただきます。
今回のテーマはこの3つの要素の3番目、「内声化の抑制」(構音抑制)です。
内声化抑制は速読の基本なのか?
速読を修得する上で、内声化抑制がどれくらい必要なのかというのは難しい問題でして、1ページ数秒くらいまでは、「普通に読んでいる感覚の延長」なんですね。「内声化してるのかな?してるんじゃないかな?」くらいの感じ。
その時、内声化が脳内でおこっているのかどうかは、残念ながら科学的な調査をしないと分かりません。ですから、あまり気にしすぎない方がいいとは思っています。
ただ、現実問題として「音として体験しないと読んだ気がしない」としたら、それはスピードが上がるはずもなく、内声化を完全になくすまではなくても、軽くする・頼らない読み方を実現することは重要です。
これについては、これまでにもいくつかブログや動画でノウハウを提供してきました。
実は、2008年に出版した(その後、2019年にダイレクト出版から再販している)書籍『フォーカス・リーディング』では、単に「入力レベルコントロール」とだけ説明しており、内声化の抑制については一切説明していません。
この「入力レベルのコントロール」というのは、「内声化のコントロールそのもの」と説明した方が分かりやすいのではないか…というのが、最近の私の見解です。
入力レベルというのは「しっかり読もう」という意識の強さ(能動的・積極的な姿勢←・→受動的・お気楽な姿勢)なのですが、そこと内声化の強さを連動させるイメージを作った方が、どうやら分かりやすいようで…
そんなこんなで、今回の動画教材とこの記事に、あいなりました。
とにかく、速読トレーニングで停滞して時間を無駄にするのは、まったくもって無益。とにかく、ここをサクッとクリアして、読書を楽しめるようになっていただきたいと思うワケです。
だって、速読の修得はゴールではなく、新しい読書のスタートラインですからね!
そういうわけで、この速読修得の鍵を握る「入力レベルコントロール」の、これまた鍵を握っているかもしれない「内声化の抑制」のトレーニングに取り組んでみましょう!
内声化を抑えるトレーニングにチャレンジ!
そういうわけで、速読修得の鍵を握っていそうな「内声化抑制トレーニング」を試してみてください。
トレーニングに関してはこちらの動画の手順でおこなっていただくことになります。
これをとにかく何度もやって、「ゆるめた視野で楽に読む」感覚を手に入れてください!
内声化抑制トレーニング その2
こちらはフォーカス・リーディングのオンデマンド映像講座から切り出してきた映像です。
- 使用した書籍で【感じるレベル】「意味は伝わらないが、探したい言葉を探せる、あるいは読むべきか、流していいかなどをある程度判断できる状態」を体感できた。;目標0.5-2秒/ページ
- 使用した書籍で【分かるレベル】「書かれている内容を、ある程度(大意や粗筋レベルで)つかみながら読み流していける状態」を体感できた。;目標3-5秒/ページ
- 使用した書籍で【読めるレベル】「視野を狭めず、俯瞰の視野を保ちながら、いつもの読書に近いレベルで意味が伝わってくる状態」を体感できた。(記憶には残っていなくて問題ない);目標6-9秒/ページ
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