あなたが普段読もうと思っている本は縦書きが多いかも知れません。
しかし、仕事上の書類や本格的なビジネス書や専門書は、どうしても横書きが多いものです。
では、横書きの書籍のトレーニングと縦書きのトレーニングとはどう違うのか?
日本語で速読できるようになったら、英文も同じように速くなるのか?── そういう疑問にお答えしつつ、横書きの速読トレーニングについて解説します。
なお、トレーニングの演習映像は会員限定コンテンツとなっております。
予めどうぞご了承ください。
縦書きと横書きは何が違う?
フォーカス・リーディングが考える「速読」の鍵は「入力レベルのコントロール」です。つまり眼ではなく、意識のコントロール。
なので、基本的に縦書きの書籍でトレーニングをしたら、そこで得られた技術はそのまま横書きの書籍にも有効です。それは英語の書籍であれ、中国語の書籍であれ同じ。基本的にその言語の「読みのスキル」が十分であれば、日本語と同じように速読の対象となります。
それでも、横書きの書籍を読む場合には、それ専用のトレーニングをやるに越したことはありません。
それは次のような理由からです。
1.視野のコントロールの違い
視野の幅(行あたりの文字数)という点でいえば、断然横書きの方が楽のはずなのです。
視野は自然な状態でも縦方向よりも横方向の方が視野は広がりやすいものです(※)。しかも、文字が多いと感じる人の多い、ダイレクト出版の書籍でも1行の文字数はおよそ36文字しかありません。
これが縦書きだと、文字が少なそうに見える自己啓発書でもおよそ36文字。新書になると40文字前後になります。
しかも、眼は左右横方向に並んでおり、しかも日頃から横方向にキョロキョロして視野を広く保つ作業には慣れています。しかし、縦書きではそれがありません。
ただ、縦書きの本は書籍を大きく傾けることで見かけ上の行の長さを短くすることができるため、多少行が長くても対応が楽にできますし、書籍を動かしながら読むことで、常に心地よく読める領域(視野)で読み進めることが可能です。
そして、縦書きを読む場合の視野の移動は、基本的に右から左へ、そして右へという単調なループの動き(図1)なのですが、横は左上から左下、そして右上へ、さらに右下へ、そして左上へという具合に大きな上下左右の動きをともないます(図2)。
2.面倒くささの違い
横書きの本というのは、基本的にビジネス系洋書の翻訳や専門的な書籍が多いと思います。
なので、「内容が面倒くさい」ものが多いわけです。
そういう本を読む際には、どうしても視野が狭くなりがち。そこで、よりしっかりとトレーニングをおこない、視野が狭くなりすぎたり、雑な拾い読みになってしまわないように配慮した読み方ができるように前提を整えておきたいわけです。
視野のコントロールを先に確立しておいて、「読みのコントロール」に集中した方がいいということ。
横書き速読トレーニング演習(4時間講座)
ここからはフォーカス・リーディング受講者限定のエリアです。
どうぞご了承ください。
その1.横書き基本演習(約1時間5分)
- 用意するもの;横書きの書類と書籍
- 基本3種トレーニング
- ページスキャントレーニングI(緩めた視野でゆったり楽にスキャン)
- ページスキャンII(一行ずつ連続してとらえる)
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